オペアンプ・フィルター回路
1. 低周波オペアンプ・フィルターの実験:
(1) ドップラー・レーダー:
秋月電子のドップラー・レーダー・キットから、起動タイマー部分(動作が不安定)を取り去り、初段アンプ部を、オペアンプのスレシホールドレベルと
電圧増幅率を可変できるようにして、新たに作り直した。
数mV程度の信号電圧を 4V以上(飽和)まで増幅するために、アンプ1、2 で MAX約10000倍の増幅率にする。アンプの初段入力には、汎用オペアンプ(LM324N)の直線性の良いところを使うために
バイアスをかけている。 このとき、0.数mV程度のノイズ(主に電源ノイズと
その高調波)も 数V程度に増幅されるので、後段には必ずフィルター回路を付けなければならない。 カットオフの C、 R の定数は、
・ NF1(ノッチ・フィルター1): カット周波数 fc = 1/(2πRNF1・CNF1) = 1000/(2×π×33×0.047) = 102.7Hz、 かつ、 Rr1(帰還抵抗) = RNF1 /2 ・・・・ 家庭用100V電源ノイズの2倍高調波(100 または
120Hz)をカットする
・ NF2(ノッチ・フィルター2): カット周波数 fc = 1/(2πRNF2・CNF2) = 1000/(2×π×68×0.047) = 49.8Hz、 かつ、 Rr2(帰還抵抗) = RNF2 /2 ・・・・ 家庭用100V電源ノイズ(50 または 60Hz)をカットする
・ LPF(ローパス・フィルター): カットオフ周波数 fc = 1/(2πRLPF・CLPF) = 1000/(2×π×30×0.1) = 53.1Hz ・・・・ 低周波側の信号のみ通す
ドップラー・センサ(NJE4178J(新日本無線)、10.525GHz(Xバンド)・キャビティー内に 誘電体発振器・SBD(ショットキーバリヤダイオード)、MIC基板、出力7〜12mW、電源5V・25mA)からの IF信号は、マイクロ波を反射する動体の移動速度(数cm〜数10cm/S)によって、大体30Hz以下・数mV程度の緩やかな電圧変化となって入力する。 ( f =|fs − fo|、 ex) 時速50km: 1kHz、80km: 1.55kHz)
ex)
・ 移動速度 = 0.1m/sの場合: (0.1/300000000(光の速さm/s))×10.525×109(マイクロ波の周波数) × 2(反射波のため) = 7.0(Hz)
・ 移動速度 = 80km/hの場合: (80/3600/300000)×10.525×109 ×2 = 1.56(kHz)
感度はきわめて敏感で、コンパレータのレベルVR(100k)を調整すると、鉛直距離10m以上、片幅5m以上の検知が可能である。
タイマーにより、1つのパルスが与えられると 約2秒間 LEDが点灯する。
(フィルター特性の測定)
(2) 圧力センサ入力、ダイナミックマイク入力等の検討:
・ アナログ大気圧センサ: MPS−2407 から、DCカットして 圧力変動による電圧変化を入力した。 シリコンゴム管でつなげたペットボトルを指で押してみると
LEDが点灯するが、低周波の音波を捉えるとなると感度不足である。 (巨大な台風の中心930hPaでも、通常の高気圧より
10mV程度しか変わらない。気圧の測定には、DC差動アンプ回路等の 計装オペアンプが必要。)
・ ダイナミック・マイク入力: ローコストのダイナミックマイクロホンでは、長手方向では敏感で、10Hz以下の低周波のわずかな振動も捉えることができた。(大きな振動板を付ければ超低周波の音波も検出可能?)
・ φ0.4mmホルマル線 1kgのコイルの両端を入力として、先端の磁化した+ドライバー(ネジをやっと持ち上げる程度の磁化)を10cm上から数cmの振幅で揺らすと、かなり敏感に反応する。(LEDは付きっぱなし) 環境のノイズもかなりある。(オシロやマイコン、USBからのノイズではないことは確認した) 何もしないときに波形が現れないようにするため、AMP1の帰還抵抗を750kΩ程度にする。(電圧増幅率 約7500倍)
2. マイコンと PCによる ビジュアル化:
(1) マイコンのプログラム:
上記の USBマイコンの部分に PIC18F14K50 を挿入し、1mSのサンプリング方式で方形波入力(RB4 へ入力)を数値化・層別し、USB−CDCクラスでPCに送るようにする。USB Device - CDC - Basic Demo が雛形。
層別のランク分けは、PIC18F14K50 の容量が小さい(USBに容量が取られる)ので、0.05 〜 5Hzを 20ランクに層別する程度とした。(マイコンでランクの重み付けはできなかったので、PCのグラフィックペンの色の所ですることにした)
● ソース:
(2) PC プログラム:
マイコンからのUSB−CDCデータを受け、ボタン制御と共に グラフィックで表示するプログラムを、VB(ビジュアルベーシック・2010)で作成した。
・ COMポート用Windows API 関数と DCB構造体モジュール等は、32.の DDS周波数特性測定装置(2.)と同様に入れた。
・ 計測ボタンにより タイマーを起動し、Timer1_Tick 関数の繰り返し時間間隔を
60秒に設定した。(マイコンの測定時間 55秒+α より少し長く取る)
・ グラフィックは、太さ=5 ピクセルのペン(7色)を作り 各ランクによって重ね書きした。
・ グラフの保存と読出しは、SaveFileDialog1、OpenFileDialog1 を用いて、CSVファイルとして
2個セットの数字文字データの列として扱った。
● PCプログラム: (Module1.vb 含む)
層別のランク数が少ないためグラフィックが粗いが、マイコンをもう1ランク容量の大きいもの(PIC18F2550
など)にすれば もっと解像度は上がると思われる。
下図・右は、コイル−磁化ドライバーを手で動かした測定結果。(ドップラーセンサの場合は もう少し分布が広がる。 部屋に人がいないときは”灰色”。 ・・・ もし色がついたら幽霊か?・・・ ―― ん?あそこにぶら下がっているのはなんだい?―― にぶいやつだな。今ごろ気がついたか)
● HAARP(ハープ、高周波活性オーロラ調査プログラム、アラスカ州)で公開されている
誘導磁力計(東大提供)のグラフが同じ表記法。 HAARPの施設は 世界で発生している人工地震と関係が深いといわれる。
・ 3.11 人工地震説について
・ HAARPのデータ: http://www.haarp.alaska.edu/haarp/data.html
● HAARPデータ(上記HPはとめられてしまっているようなので、)
「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。」(マタイ24:7、8)
「見よ。サタンの会衆に属する者、すなわち、ユダヤ人だと自称しながら実はそうでなくて、うそを言っている者たち(=まさに
にせユダヤ)に、わたしはこうする。 見よ。彼らをあなたの足もとに来てひれ伏させ、わたしがあなたを愛していることを(彼らに)知らせる。」(黙示録3:9)